「理学療法士」という仕事について、収入や将来性について解説します

悩んでいる人
リハビリの仕事って注目されているけどこれからやっていけるの?

 

そんなお悩みに現役理学療法士がお答えします。

 

本記事の内容

・理学療法士とは
・どうすれば理学療法士になれるのか
・理学療法士の国家試験合格率について
・理学療法士の収入について
・こうペイが理学療法士の仕事の良さについて解説
・理学療法士という職業のデメリット

 

この記事の信憑生

この記事を執筆しているこうペイは急性期病院で約12年間第一線で理学療法に従事し患者さんを治療しています。

 

この記事を読んでいる方は、もしかしたら理学療法士という仕事に興味をお持ちだと思います。進路を検討中の学生の方、転職を考えている社会人の方もいらっしゃると思います。

 

本記事を読み終えると、理学療法士の概要がわかり、理学療法士を志望するかどうか判断がより明確になります。

 

では早速理学療法士についてご紹介して行きます。

理学療法士とは

「理学療法」とは、身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マツサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう。
「理学療法士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、理学療法士の名称を用いて、医師の指示の下に、理学療法を行なうことを業とする者をいう。

こうぺい
もうかれこれ55年も前の法律なんです
少し整理をするとわかりやすいです。
対象:身体に障害のある者
目的:基本動作能力の回復を図る
手段:治療体操その他の運動(運動療法)、物理的手段(物理療法)

法律的に理学療法士とは、けがや病気により身体に障害がある(不自由がある)方に対して、寝起きから座る、立つ、歩くといった(基本的動作)の回復を図るため、運動を行ったり温めたり冷やしたりなどを行なたりする職業ということです。

 

具体的には以下のような病気と関わることが多いですが、その限りではありません。

  • 脳血管疾患(脳出血や脳梗塞など)
  • 整形外科疾患(骨折、変形性関節症など)
  • 循環器疾患(心筋梗塞、心臓弁膜症など)
  • 呼吸器疾患(肺がん、肺炎、COPDなど)
  • 代謝疾患(糖尿病など)

 

これらの病気を患った人に対して、寝たり起きたり歩いたりがなぜ行えないのかその原因を探りながら改善を図っていきます。

 

そのほか、高齢者施設(介護老人保健施設など)やスポーツ分野、小児(障害を持った赤ちゃんなど)、場合によっては行政施設などでも理学療法士は多岐に活躍している仕事です。

 

こうぺい
ちなみにこうペイは急性期病院で勤務し、集中治療室(ICU)なんかにもお邪魔して理学療法を行っています。

 

日本理学療法士協会が作成している動画をご覧になればよりイメージがつくかもしれません。

〉〉日本理学療法士協会ホームページ

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どうすれば理学療法士になれるのか?

理学療法士は国家資格でであり、国家試験に合格しなくてはなりません。

 

理学療法士の国家試験を受験するためには、理学療法士の養成校で3年以上学び、必要な知識と技術を身につけることが必要です。

 

養成校には4年制大学、短期大学(3年制)、専門学校(3年制、4年制)などがあります。

 

2019年度は学校総数273校、募集定員13,139名となっています。

国家試験合格率について

理学療法士国家試験の過去5年の合格者数と合格率です。

 

ここ近年の合格率は75〜90%となっています。

 

毎年1万人の新しい理学療法士が誕生しています。

 

 

養成校一覧や、国家試験受験に関する情報の詳細は日本理学療法士協会のホームページをご参照ください。

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収入についてどうなんだろう?

ここでは理学療法士という仕事が同じ医療職、また他職種と比較して年収が幾らかを確認してみます。

同じ医療職との比較

日本政府が発行している統計調査(賃金構造基本統計調査 )から、2018年の理学療法士とその他の医療職の収入を比較してみます。

 

1,000人以上100~999人10~99人
職種現金給与額所定内給与額年間賞与その他

特別給与額

現金給与額所定内給与額年間賞与その他

特別給与額

現金給与額所定内給与額年間賞与その他

特別給与額

医師701.200575.100956.5001,222.1001,126.500893.5001,268.9001,251.700716.700
歯科医師546.900479.500828.6001,263.6001,251.000330.800611.500603.500562.500
薬剤師372.000331.500845.400369.900345.800873.900425.000401.000988.300
看護師349.300306.400946.300320.700291.600746.600312.600295.100621.300
診療放射線
診療エックス線技師
358.600316.4001,090.100332.500300.900866.000357.700343.100675.600
臨床検査技師345.000308.8001,069.200291.500270.800765.100331.800307.800744.700
理学療法士
作業療法士
286.900270.500757.500279.400268.700653.400307.600298.000572.600
栄養士255.000231.200555.300239.000229.500593.200229.500223.300597.100

e-Stat 政府統計の総合窓口より

所定内給与額
定期給与のうち超過労働給与以外のものをいう。 ここで超過労働給与とは、所定の労働時間を超える労働に対して支給される給与や、休日労働、深夜労働に対して支給される給与のことであり、時間外手当、早朝出勤手当、休日出勤手当、深夜手当等である。
もう少し見やすく、現金給与額で金額の高い順に比較して見ましょう。
医療職種別現金給与額
  

他職種との比較

同じく日本政府が発行している統計調査(賃金構造基本統計調査 )から、2018年の理学療法士とその他の職種の収入を比較してみます。

 

1,000人以上100~999人10~99人
職種全区分現金給与額所定内給与額年間賞与

その他特別給与額

現金給与額所定内給与額年間賞与

その他特別給与額

現金給与額所定内給与額年間賞与

その他特別給与額

理学療法士

作業療法士

286.900270.500757.500279.400268.700653.400307.600298.000572.600
弁護士---690.400682.000600.800435.200435.2001,598.100
高等学校教員469.100466.3002,334.000414.900410.5001,567.500394.000388.0001,288.800
自動車外交販売員405.600360.0001,192.100322.000288.800900.500309.400293.400683.700
理容・美容師278.100238.90020.900252.000234.80056.700240.200232.20083.000
調理士268.100234.200435.900239.500218.400394.500258.800240.100326.200
自動車整備工328.900276.600942.900287.200252.400815.200287.600264.500521.700
パン・洋生菓子製造工255.200203.700442.700227.100191.100201.400239.400215.300221.100
大工221.900177.6000.000305.900292.700508.600293.400277.000251.100
ビル清掃員209.500190.500282.500185.500173.200138.700204.400193.500161.600

e-Stat 政府統計の総合窓口より

 

こちらも見やすく、現金給与額で金額の高い順に比較して見ましょう。

職種別現金給与額

理学療法士という仕事の強み

ここからは給料だけではない理学療法士という仕事のやりがいについて、私見を交えてご紹介します。

他の医療職と比較して夜勤がない

他の医療職と比較して、理学療法士は夜勤がないというのが特徴です。

 

ワークライフバランスや子育てを考慮した際に夜勤がないというのは一つの強みだと思います。

 

また夜勤がないという情報を踏まえて、改めて医療職の給料体系を見てみましょう。

 

医療職種別現金給与額

基本的に他の医療職は夜勤を伴うことが多く、その夜勤の手当分が上乗せされている可能性があります。

 

つまり、日勤帯だけの職場についた際には、他の医療職と理学療法士の給料は大きく変わりがない可能性があります。

 

健康や家庭を考えると、夜勤のない理学療法士という仕事は良い仕事ではないでしょうか。

医療職の中では患者さんと接する時間が一番長い

現場で感じることは、患者さんとの接する時間が最も長い職種はリハビリテーション職種(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)であるということです。

 

理学療法士をはじめとするリハビリテーション職種は、他の医療職と違い配属に伴う算定(看護師さんの場合、7対1看護:患者さん7人に対して看護師1名という配置によって収益が出る仕組み。いくら仕事をしようがサボろうが一緒)とは違い、20分1単位で〇〇円という診療報酬を頂けます。また毎日リハビリテーションを行うことが多いです。

 

しかし、医師、看護師をはじめとしたその他の医療職種は、特定の医療行為で〇〇円、何人部署に配属して〇〇円という仕組みになっています。

 

時間的な縛りがない職種は要件が済むとすぐさま患者さんの場を去ってしまいます。どの職種も多忙ですからね。

 

つまり、理学療法士はその患者さんに接する時間が診療報酬上でも最も長くなるわけです。

 

これは患者さんからすればリハビリテーション職種(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)が最もコミュニケーションを取る時間が長い職種となるわけです。

 

コミュニケーション時間が長いということは、患者さんの心境を理解し信頼を得やすい職種と言えます。

 

患者さんに直接的に関わり、支援していくことができるやりがいのある医療職の一つがリハビリテーション職種であると思います。

医学の知識を日常生活に活かせるようになる

私自身学生時代にはバスケットボールをしていました。

 

理学療法士になってからは学生時代のトレーニングは闇雲にやっていたというのを後になって痛感しました。

 

ストレッチ一つにしても、筋力トレーニング一つにしても、体力向上のための持久力トレーニング一つにしてもより効率的に効果を得るための方法を理学療法士は知っています。

 

私は30歳を迎えてから初めてマラソンにチャレンジしました。仕事の知識を自分に応用し、約1年のトレーニング(実際には週1回の練習程度ですが)でフルマラソンを完走することができました。

 

健康に直結する身体機能の知識を得ることができ、自分自身の体型維持や健康維持にも応用できています。

 

理学療法士のという職業のデメリット

この法律で「理学療法士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、理学療法士の 名称を用いて、医師の指示の下に、理学療法を行なうことを業とする者をいう。

理学療法士は医師の指示の下に理学療法を実施するわけです。
薬剤師さんが医師の処方によってお薬を提供すること、診療放射線技師が医師の処方によってレントゲンを撮影することと一緒で、
医師の処方によってリハビリを実施するわけです。
医師の指示がないと「理学療法士」として働くことはできません。
つまり開業して独自の診察で理学療法を提供することは困難なわけです。
これは常に誰かの下で雇われとして働くことを意味します。
雇われは常に給料制のため安定した給料を得られるという安定せいがある反面、
8桁の収入(1000万円クラス)の収入を得ることは理学療法士としては困難であるということです。

こうぺい
私も学校へ入学した際に先生から「理学療法士は大金持ちにはなれない。お金儲けのためならやめておけ」と言われました。
他の職種と比較して高収入ではないですが、やりがいはどの職種よりもありこうペイは充実した仕事に就けたと思っています。
何はともあれ、理学療法士はやりがいのある良い仕事と私は捉えています。
収入を安定させるため副業を始め充実した日々を送っています。
理学療法士という仕事を知りつつ、ご興味があれば理学療法士を本業としてみませんか?

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