この記事は動画でも解説しています。
音声で聴けるようにもしていますので動画をご覧ください。
今回は抽象と具体についてお話をしていきたいと思っております。
実は、「抽象と具体」のお話は物凄く重要なお話です。
こうぺいブログでは色々な事をお話ししておりますがその中でも、
- ブログを行う上
- ブログ以外で人との会話だとかその様な事
- 生活全てにおいて
の抽象と具体の概念を知っておく事は人生で物凄く重要な事です。
ビジネス(医療サービスでもオンラインビジネス※でも)でも、普段のコミュニケーションでも、最も重要な概念
※ここではオンラインビジネスとはブログの事を指します。
だと私は思っております。
私は抽象と具体という概念を知り、理解をした事で人生の物の見方が一変しました。
- 人にお話をする時
- 物事を伝える事
- 物事の本質を見抜く事
これを知ることで、相手を理解でき、思いを的確に捉えることができ、相手の希望にしっかりと応えることができ、
信頼と信用、給料以外の報酬を得ることができるようになりました。
上記のような場合にこの「抽象と具体」という捉え方をすると物事の本質の理解が進みますし、相手にも凄く物事が伝わりやすくなります。
なので、人生において凄く重要な概念だと思っております。
というわけで、抽象と具体を知る事で(今回ブログを中心にお話をしているのですが、)
ブログでの《ペルソナ》要するに、このブログをみてくださる方が
- どういったところなのか
- そのにどう伝えていくのか
が凄く分かるようになると思っております。
抽象と具体がわかるようになるからこそ、ブログの書き方・伝え方・どういう表現をすればいいのかという理解が進みますし、
そこから抽象的な事を伝えるのか、具体的な事を伝えるのか、
そこから更に発展をして具体的な事をより抽象的にしていく事で読者から理解されて感謝され、ファン化できます。
今回はこの、抽象と具体という事を解説していきたいと思っております。
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コンテンツ
抽象と具体とは何か
抽象について
抽象というのは、そのままです。物事を抽象的に、シンプルに捉える、お伝えする事です。
抽象は言語数が物凄く少なくて済みます。ただ、言語数が少ないからこそ言語一つひとつ、
言葉の意味(言葉の専門性)が高くなっていきます。
ですが、言語数が少ないのでコミュニケーションが凄く簡単です。
専門性:高い
コミュニケーション:簡単
要するに、専門家と専門家の人がお話しする事は抽象的なお話しで伝わるというわけです。
私は医療に勤めておりますが、おそらく一般の方が医療者同士の話を聞いても全く分からないですよね。
これは物凄く抽象的な話をしております。抽象により話をしております。
具体について
逆に具体というのは、言語数が多くないといけません。
言語数が多いからこそ、コミュニケーションは大変になってきますが、言語の専門性はそんなに必要ないです。
専門性:低い
コミュニケーション:大変
専門性を問わない、要するに専門家の方と初心者の方が話すような感じです。
または、初心者の方と初心者の方が話すような事です。
具体的な話をこの後にお話をしようと思っております。
抽象の具体的な例え①
こちらは医療のワンシーンです。医龍のドラマから引用しております。
少し長いですが、みていただくとイメージがすごくつきやすくなるのでご覧下さい。
医療シーンで阿部サダヲさんが「分離肺換気、気管内吸引、いつでもOKだ」だとか、
「上葉気管支確保」「よーし、このままポンプオンだ」と、専門用語が凄く出てくるわけです。
この方たちは医療のエキスパートなわけなので、
「分離肺換気、気管内吸引、いつでもOKだ」と言ったらこの言葉が何を意図して言っているのか互いに理解しているわけです。
そして、「上葉気管支確保」と言われると、体のどこにどういった事が起こっているのかお互いに理解しているので、
「よーし、このままポンプオンだ」と事が進むわけです。
そしてこの「ポンプオン」がなんなのかもお互いに分かっているわけです。
こういった専門用語で会話をするという事は、これだけの会話で全ての事を分かり合えるわけです。
「上葉気管支確保」
「よーし、このままポンプオンだ」この3文で会話が成立していますよね
ですが、初心者の方や医療知識のない一般の方は、医療については分からないので「分離肺換気」って何となりますよね。
「気管内吸引」もよく分からないな、「上葉気管支確保」は何を確保してるの。という話です。
「よーし、このままポンプオンだ」のポンプオンって何というわけです。
動画ではこういった話が日本語で出てきていますが、
実際の現場ではAFだとか、VTだとか、EFだとか、HEpEFだとか、TAVI、VAFなど、
心臓に関係する単語を持ってきたのですけれども、このような単語で会話をするわけです。
AF、VT、EF、、と、色んな専門用語が何を意味しているのかお互い理解していることで、本当に単語が少なくて済むわけです。
このような会話が抽象的な会話というわけです。
抽象の具体的な例え②
こち亀でも面白い抽象と具体の、凄く分かりやすい場面があったので持ってきました。
こちらの画面はこち亀の漫画のワンシーンです。
読んでみると、
両津勘吉「よくデータや専門的知識を言う人がいるがまだ初心者だ」
オタク「8話の私ほんとバカ、よかったよね」
両津勘吉「ジュニアはかなりのオタクだろ」
秋元麗子「DVDはもちろん全部あるし、フィギュアも3体ずつすべて収集していると言ってたわ。」
両津勘吉「そこらのオタクと立ち位置が違うんだよ」
両津勘吉「データ等お互い知ってて当然だから言わない」
両津勘吉「こういう会話は好まず、プロ同士多くは語らない」
プロオタク「アオいいよね」「いい」
両津勘吉「アオの一言ですべてが通じる」
秋元麗子「えーっ、そんな会話分からないわ」
と出ています。
「アオ」という一言でお互い全てが通じるわけなのです。
つまり、普通のオタクはまだ専門性が低い立ち位置の方たちが色んな多くのことを語って盛り上がっているわけです。
コミュニケーションを図るのに専門性は低いですが、言語は多くなるわけです。
盛り上がってはいますけど、このような会話はコミュニケーションが大変になるのです。
逆にジュニアと呼ばれるオタクの中でもかなりハイレベルな方たちは、
「アオ」という一言でお互いの意図の理解が共通言語でできています。
つまり、「アオいいよね」というコミュニケーションだけで全てが通じているわけなのです。
この会話は言語数が少なく、専門性が高いですがコミュニケーションは簡単だという事です。
ブログを行う上では、初心者なのか、中上級者なのかによって物事の抽象、具体を使い分ける必要があります。
抽象と具体の使い分け方はどうするのか
具体の使い方
具体の対象は初心者です。つまり、大変だけど詳しく解説をしないと分からないです。
そして初心者の方に向けて話す場合はできるだけ専門用語を減らす事が大事です。
できるだけ平素な言葉・分かりやすい言葉でしっかりと解説をしてあげないとコミュニケーションが取れません。
抽象の使い方
逆に抽象的な会話というのは、中上級者に対して行います。
要所を端的に解説すればいいわけです。要所に「アオいいよね」といえば全てが伝わるわけなのです。
なので専門用語をあえてどんどん取り入れるような会話・解説をしていけばいいわけです。
ですから、初心者なのか、中上級者なのかによって、抽象と具体を使い分けていきます。
ブログや医療でも抽象と具体を使い分ける
ブログにおいても、自分が発信しているブログが初心者向けであれば専門用語はできるだけ減らして解説する必要があります。
また医療においても、私たちは専門用語を分かっていますが、
患者さんとお話しする時はあえてできるだけ分かりやすい言葉に落とし込み、分からない言葉があれば詳しく解説をします。
それにより、理解が進む事で最終的に抽象的な言葉を言ったら「そういう事だよね」と理解ができるわけです。
中上級者の方に対しては逆をやっていけわけです。
分かっている事をズラズラと話していても時間が取られ、言語が多なり、何を言っているのだろうとなってしまいます。
なのでできるだけ端的に専門用語を使ってあげるとより理解が進むわけです。
ですから、対象を見分ける事は凄く大事です。
対象により抽象と具体を使い分けるわけです。
物事を具体化して再度抽象化する
抽象と具体を例にしてみたいと思っております。
もう一つ、抽象と具体を行ったり来たりする事も物凄く大事なのです。
物事の本質が見えてくる。
物事の具体化と再度抽象化の具体例
私は呼吸理学療法士で呼吸の事をよく勉強しているので、呼吸に関する事を一つ例題にあげて解決致します。
「肺気腫」といった病気があります。
肺気腫だけ伝えたらたら皆さんは分かりますか。
肺気腫は端的に言えばたばこ病です。
肺気腫だけでイメージが付く方はかなり呼吸器疾患、呼吸器リハビリテーションに精通している方だと思っております。
医療者の方でも肺気腫をどこまで話せるかというと、詳しくない方もいらっしゃいます。
肺気腫というのは肺胞の破壊と、慢性炎症による気管支の狭窄が主体の病気となります。
肺胞の破壊により、肺血管床の減少が起こりdisaturation(ディサチュレーション)が起こるわけです。
また呼吸時の細気管支の閉塞により、閉塞性換気障害とニ型呼吸不全が生じてくるわけです。
多分、一般の方はこの話の意味は分からないですよね。
医療者の方がこの話を聞いても分からない方が結構おられると思っております。
「肺胞」という意味は分かりますか。
「気管支」はどこか分かりますか。
「細気管支」ってどこか分かりますか。
という事と、
「慢性炎症」が何なのか、
「肺血管床の減少」と言われてもどういうこと?
という事なのです。
「disaturation」という英単語が出てきましたが、(これどういう意味)となります。
更に、「閉塞性換気障害」「ニ型呼吸不全」など、、、
これらの単語をどんどん解説していかないと意味が分からない方は全然意味が分からないと思っております。
↓
肺胞の破壊+慢性炎症による気管支狭窄
肺血管床の減少:disaturation
呼気時の細気管支の閉塞:閉塞性換気障害二型呼吸不全
↓
肺胞って?気管支って?細気管支って?
慢性炎症って?
肺血管床の減少?disaturation?
閉塞性換気障害?二型呼吸不全?…
↓
解剖学、生理学をわかりやすい言葉で…
そうなりますと、初心者の方に向かえば向かう程、一般の方に向かえば向かう程、
まず肺胞とは何かを解説していかないといけないと思っておりますし、
そもそも呼吸とは何かを解説しないといけないと思っております。
こういった事をどんどん具体化していく事で、まず物事の全体像を掴む事ができます。
単語を理解した上で肺気腫とは肺胞(肺の一番小さい単位の箇所)が壊れてしまった事だ。
また、空気が出る通り道の一番細いところが息を吐く時にピッと閉じてしまって息が吐かない事だ。
そして肺が壊れる事で血管も接する面積が少なくなり、酸素を取り入れる面積も少なくなるから、
disaturation、つまり体の中の酸素分圧が落ちてしまうわけです。
尚且つ、気管支の一番細い箇所が閉じてしまう事により息が吐けなくなります。
要するに閉塞性換気障害は息が吐けなくなる病気をいいます。
そして体の中に空気が溜まり吐けないので、体の中に二酸化炭素が溜まるニ型呼吸不全になるわけです。
つまり、これらを理解できた事で肺胞の破壊と慢性炎症による気管支の狭窄が、
閉塞性換気障害とニ型呼吸不全が肺気腫だと分かるわけです。
こういう風に抽象と具体を行ったり来たりすると物事の本質が見えてきます。
結局、肺気腫という病態が分かると、
肺気腫を患っている患者さんに、
「息ができなくなり苦しくなるわけですよね」の抽象的な一言で
この人はわかってくれる人だと伝わり、信頼が得られるわけなのです。
本質(体の中で何が起こっているか)が見えているから、
患者さんに、
「結局息が吐けなくて息苦しくなります」
「動いた時に息苦しくて休憩しないとダメになります」
「肺胞の破壊と慢性炎症による気管支狭窄により、閉塞性換気障害を生じていて、ニ型呼吸不全なら陥っているから苦しくなるのです」
という風に本質が見えてくるわけなのです。
そうすると理解も進みますし、相手とっても凄く物事が伝えやすく、伝わりやすくなります。
長くなりましたが、より専門的な事を捉えれば捉えるほど、
具体化していき、もう一度抽象化してみると物事の本質がどんどん見えてきます。
仕事もそうです。
自分の為にするのではなく、サービス業であればお客様の為にやるわけですよね。
病気でいうと、医療サービスを提供している患者様の為にやるのです。
ブログで言えば、読者の為にやるのです。
なので患者様が何を求めているのかの本質を見る為には、
今の状況を具体的に見て更に抽象化すると患者様の求めているのかが凄くよく分かります。
まとめ
抽象と具体という概念を常に考えていくと人生が豊かになると思っております。
という事で今回は抽象と具体というお話を致しました。
少し難しかったと思いますがこれを理解しておく事は非常に重要です。
そして、ブログにあまり関わらないようてありますが実はとても関わってきます。
ペルソナ設定だとか、どういう風に文章で表現していくかという事に凄く関わってきます。
なので抽象と具体をしっかりと理解しておく事をおすすめします。
という事で今回は抽象と具体というお話をさせて頂きました。
引き続き色々な情報を発信していきますのでよろしくお願い致します。
以上こうぺいでした。